理想のリビング
今理想は20帖リビング
「あなたの理想のリビング・ダイニングの広さは?」という質問の答えは、10年前より2年前の方が広くなった。以前は12帖とか14帖といった回答が中心だったが、徐々に広くなって、「20帖!」とキッパリした数字が多くなった。その気持ちはよくわかる。20帖リビングは不可能な数字ではない。でも、その上、6帖の和室と子ども部屋、8帖の寝室…という風に、理想の広さを積み重ねていくと、合計は簡単に100㎡、120帖といった数字になってしまう。そうなると、買えない。予算が限られ、それにつれて全体の広さが定まってしまっている以上何かをあきらめるしかない。ここからの駆け引きは微妙だ。子ども部屋、これは狭くていい。6帖にこだわることはない。主寝室は、シングルベッド2つが入るだけのスペースを確保。多くのマンションはそういった居室ではなく、収納スペースを削るが、これはいけない。結局、モノに占領されて快適度がどんどん低くなるからだ。10年前は、「ベランダに和室と子ども部屋とリビングが面している」南面3室問取りが、よく見られた。間口は7メートル程度なのに、そこに3室並べるからどの部屋も細長い。私たちはミセスの意識調査をした上で「この間取りはイヤ」と提言したのだが、それでも当時、間取りプランから削るには、売主さんはためらいがあったようだ。でも、この間取りはリビングが狭くて使いにくいだけではなくて、暗いのだ。リビングに可能なかぎり注ぎ込みたいのは、広さだけではない。「光」もここに集めたい。「風」もここを通るようにしたい。もし、南面3室タイプを探しているなら、ほんとうに自分たちに向いているか再考することをすすめたい。